原発震災関連情報 (2011年4月27日更新)  藤堂史明会員作成

 東北関東大地震及び津波災害で被災された方々に、お見舞いを申し上げます。
 地震・津波は天災ですが、これにより引き起こされた福島原発の原発震災は、有識者からの度重なる指摘、告発を無視して地震集中地域である日本に原発を推進、設置してきた行政・電力会社・原子力研究者・マスメディア等の「原子力利権」産業による人災です。
 広瀬隆氏の『原子炉時限爆弾』ダイヤモンド社 (2010/8/27)は、福島原発に起こった事態について的確に予想しており、浜岡原発、高速増殖炉「もんじゅ」や六ヶ所村核燃料サイクル施設など、多くの核施設を抱える日本に住む私たちに警鐘を鳴らしていました。今こそ「原子力の平和利用」という幻想を見破り、事実としての危険性に気がつかなくてはなりません。
 私たちは、真に責任ある施政と国民生活の安寧を求め、原子力推進政策を改め、環境負荷の逓減と社会的な安全を図ることが出来る、エネルギー供給体制と経済構造を求めます。また、安全審査・認可制度そのものが破綻していることが明白となった以上、従来の制度下で建設・認可・運営されてきた既存の原子力発電所について、全て稼動を停止し、安全性及び将来構想について計画・審査制度そのものから再検討されねばなりません。原子力発電は、そもそも、運転時・事故時の危険性、そして確実に残る放射性物質による将来世代への災禍の点などから、社会的に正当化できないものだったのです。
 原発震災の状況にあたり、簡易に関連する情報を収集できるよう、エントロピー学会関連のML等で寄せられた情報と、情報サイト等のリンクをまとめました(重複情報もそのまま掲載)。リンク先の内容検証、許可は取れておりません。参考のために一覧としています。
 関連する情報についてお知らせください。また、リンク切れ、誤記訂正などもありましたらお教えください。
連絡先:新潟大学大学院現代社会文化研究科 藤堂 史明E-mail: toudou(@)econ.niigata-u.ac.jp
当情報はエントロピー学会原発震災関連ウェブサイト:
https://entropy.ac/information_category/nuclear_disaster
において更新情報も含めて公開中です。
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NEWS項目:(NEWS部分の後に「本文」の情報一覧、解説があります。)
1. 全般:福島で広がる高レベル放射能汚染、福島の子供たちを守れ。
2. 原発震災と政府・東電:マスコミ報道、情報公開のあり方について
3. 催事:4月23,24日のエントロピー学会緊急研究集会「廃炉に向けて」など
4. 福島第一原発の1号炉をはじめとする事故炉の分析と関連する解説
1. <<全般>>

 確実に広がる放射能、福島県内学校の75%が放射能「管理区域」レベルの汚染
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110418-00000000-toyo-bus_all
前号でご紹介した「原子力安全研究グループ」が3月28日と29にかけて飯舘村周辺において実施した放射線サーベイ活動の暫定報告(2011年4月4日)
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No110/iitatereport11-4-4.pdf
についての雑誌記事です。
関連して、全国の放射能濃度一覧ページ内にに福島県内の学校における放射線量のマップ( http://atmc.jp/school/ )が公開されています。
以下のUstream:「福島の子供たちを放射能から守れ」(4月21日、住民への政府説明会、被曝線量引上げの根拠等への質疑)をご覧ください。
(1) http://www.ustream.tv/recorded/14169488
(2) http://www.ustream.tv/recorded/14170225
高線量地域の住民には避難が必要。政府は国民の生命・安全を守る義務があります。
●関連する情報:【緊急院内集会】http://2011shinsai.info/node/85
<福島原発事故に関する公開質疑~事態の見通しと対応策~>
【日時】4月27日(水)13:00~15:00
http://www.ustream.tv/user/hamemen
2.  <<原発震災と政府・東電:マスコミ報道、情報公開のあり方について>>
2-1. 上杉隆ら自由報道協会による「原発事故」取材の報告(20110406)
http://www.youtube.com/watch?v=O0CRuajD6C8
長時間のビデオですのでどの部分に何が話されているか、項目を挙げておきます。
pt1-pt2: 海外メディア・フリーランスに対する記者会見の規制について。既存のメディアのスポンサーである東京電力・電気事業連合会への批判がタブーであった。震災当日マスコミOBへの東電接待旅行の最中であった。お詫び広告を数億円単位でメディアに提供続けている。3号機からプルトニウムの可能性と事故2日後には全世界のメディアが報道、その紹介に対するデマ野郎との糾弾。結果としてプルトニウム検出。プルト君で、プルトニウムは飲んでも安全とPRしていた。メルトダウン報道について。
pt3: 故意に世界共通の資源である海洋に対して「高レベルの汚染水」を放出する犯罪国家に成り下がった日本。上杉氏らの番組、岩上氏の番組に電気事業連合会等からスポンサー圧力。戦前と変わらない「大本営発表」の愚行を繰り返すテレビ・新聞。
pt4: 高レベルの汚染水を放出し続ける日本が世界に汚染を広げる。農漁業が半世紀にわたって大打撃を受ける。チェルノブイリは280キロの距離の村でも高濃度汚染。菅政権・東電・メディアの現体制は既に世界からは犯罪者集団と思われている。計画停電の真相。柏崎・刈羽の原発事故の時に東電は全ての原発を止めて停電しなかった。記者クラブメディアは誰一人質問しない。民放テレビの輪番停波を。
pt5: 夏に停電をやるというのは嘘。火力発電所は復旧する。そもそも壊れているのではなく、検査のためといって停めているだけ。国際緊急チームで東電と政府から権限を引き剥がすべき。質疑:初動ミスで多くの人命を犠牲にすることになる政府・メディアの責任。先進国から情報最貧国、海洋汚染犯罪テロ国家となった日本に世界から賠償請求が予想される。情報開示されていない、白抜きの原子炉データ。
2-2. 東電、発電実績データを密かに HP から削除
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110417-00000301-alterna-soci
安全審査の制度上の瑕疵が明らかである以上、すべての原子炉の即時停止が必要です。電力不足は、原発稼働の理由にはなり得ませんが、そのような主張が原子力産業側からされているようです。その根拠データについては明示の上、分析が必要です。
2-3. 参考:東京電力海外向けサイト(国内向けにはない画像・ビデオ資料あり)
http://www.tepco.co.jp/en/news/110311/
3. <<催事>>
●「いま、福島原発で何がおきているのか?」 -原発事故を考えるシンポジウム-
2011 年 4 月 26 日(火)14:00~16:30(開場 13:40)
町田市民フォーラム 3 階ホール (収容人数 188 人、先着順)
●「終焉に向かう原子力」チェルノブイリ原発事故 25 周年
2011 年 4 月 29 日(金) 13:00~17:00 (開場 12:30)
明治大学アカデミーコモン アカデミーホール (東京都)
http://stophamaokanuclearpp.com/blog/?p=598
(小出裕章氏・広瀬隆氏講演予定)
●小出裕章氏 関連映画上映と講演 「原発「安全神話」溶融」
2011 年 5 月 13 日 18:40~21:00 (開場 18:30)
第七藝術劇場(大阪府)
http://nanagei.com/7sp/data1105m.html
●エントロピー学会では 4 月 23 日、24 日に春の研究集会「原発の廃炉に向けて‐福島原発同時多発事故の原因・影響の真相を総合的に解明する」を京都で開催しました。
新聞記事:
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20110424000017
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20110424ddlk26040337000c.html
講演は Ustream( http://www.ustream.tv/user/entropy-ustream )で中継されました。以下
原発震災関連情報 2011 年 4 月 27 日更新 3/12にプログラムと主な内容項目を挙げます。
なお、本研究会の内容は書籍として出版されます。エントロピー学会編『廃炉に向けて(仮題)』日本評論社(7月予定)。
内容:4月23日(土)
・山田國廣(京都精華大学教授) 開会の挨拶
・広瀬隆(作家・ジャーナリスト)「福島原発同時多発事故から何が分かったのか。そして、私達は何をすればいいか」
資料は次のURLから:https://entropy.ac/
英文版資料: Hirose Takashi: The Nuclear Disaster That Could Destroy Japan and the World – On the danger of a killer earthquake in the Japanese Archipelago:https://entropy.ac/
・福本敬夫(阪大理学部)「原子炉から大気、水、食品、人体への放射能汚染の広がりをどうみるのか」
・山田國廣「深刻な土壌汚染」
・菅井益郎(国学院大学教授)「飯舘村現地調査の報告」
内容概観:原発震災により、以前より指摘されてきた地震列島日本で多数稼動する原発の安全神話が偽りであることが分かり、次々に深刻な汚染状況が明らかになった今でも、マスコミも国民も行動をとろうとしない、そのことの危機が指摘されました。また、大気中、食品、魚介類、などに広がり、今後も数十年以上にわたり長期間続く放射性物質による汚染と、内部被曝の脅威について解説されました。飯舘村の調査報告では、極めて高い放射線量を検出しながら、なかなか避難措置がとられず、自然を生かして独自の村づくりを目指していた飯舘村の暮らしが、根こそぎ破壊されていることが報告されました。
4月24日(日)
・後藤政志(元東芝技術者):「福島原発事故で何が起こったのか:原発設計技術者の視点」
・井野博満(東京大学名誉教授):「福島原発で何が起こったのか:その意味するもの」
柏崎・刈羽原発の閉鎖を訴える科学・技術者の会
・黒田光太郎(名城大学教授)「東電・保安院などの事故対応:柏崎・刈羽原発での経験を踏まえて」
・室田武(同志社大学教授)「原発廃炉の経済学:二酸化炭素1990年比25%の検証」
・三輪大介(沖縄大学地域研究所特別研究員)「上関原発の工事中止の行方」
・パネルディスカッション パネリスト上記報告者(広瀬氏以外全員)司会:山田國廣・和田喜彦(同志社大学教授)
内容概観:当初の圧力変動で、格納容器の破壊は明らか、この時点でスリーマイルを超えたことは明らかだった。原子炉の状態の推定と今後の展開について。漏出が続く放射性物質、原子炉を水で洗っている状態。事故原因について、推進派は、全てを津波のせいにして、津波対策を施して原発の存続を図ろうとしている事について。福島での放射能汚染の現状、年間20ミリシーベルトの地域に住むと1000人に一人は癌で死ぬ。子供のリスクは5倍、乳幼児は9倍。0.11μSv/h超えると要注意。現場では被曝労働も横行。脱原子力についての取り組み。
4. <<福島第一原発の1号炉をはじめとする事故炉の分析と関連する解説>>
福島第一原発の1号炉をはじめとする事故炉の現状分析
【福島原発】2011/4/8/金 1号機再臨界の可能性を懸念:京都大学原子炉実験所 小出裕章氏 (FM797京都三条ラジオカフェのUstream)
http://www.ustream.tv/recorded/13851905
【大切な人に伝えてください】小出裕章さん『隠される原子力』
http://www.youtube.com/watch?v=4gFxKiOGSDk
●福島原発で再臨界? ダルノキ-べレス論文の概略(エントロピー学会ウェブサイト)
https://entropy.ac/
直リンク英文: http://www.japanfocus.org/-Arjun-Makhijani/3509
日本語対訳:http://www.japanfocus.org/data/3509WhatCausedTheHighCL38JapaneseEnglish.pdf
●『柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会』Group of Concerned Scientists and Engineers Calling for the Closure of the Kashiwazaki-Kariwa Nuclear Power Plant による『「福島原発震災」をどう見るか――― 見解(その2)』が公表されました。
http://kk-heisa.com/data/2011-04-07_kkkenai2.pdf
●予言されていた”原発震災”/広瀬隆氏インタビュー(2011/3/20)
http://www.youtube.com/watch?v=ovv2__vc-Nk&feature=fvwkrel
●CNIC-Newsで4月3日に放映された「田原総一朗x孫正義x田中三彦x後藤政志 緊急対談「東日本大震災」」がビデオアーカイブされています。
http://www.ustream.tv/recorded/13845813
●原発震災を警告してきた地震学者:石橋克彦氏ホームページ「石橋克彦 私の考え」
http://historical.seismology.jp/ishibashi/opinion/2011touhoku.html
●石橋克彦「原発震災-破滅を避けるために」岩波書店「科学」1997年10月号
http://www.iwanami.co.jp/kagaku/K_Ishibashi_Kagaku199710.pdf
●浜岡原発運転差し止め訴訟で争われた論点と裁判所の判決まとめ
原子力資料情報室の関連サイト:http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=581
●小出裕章氏原発学習会(主催:生活クラブ生活協同組合・静岡)2011.04.16
何としても止めたい浜岡原発 http://www.ustream.tv/recorded/14058706
●国会質問で原発震災について追求していた吉井英勝議員のサイト:
http://www.441-h.com/message.html
 以下の大前氏の解説ですが、原発の状態の分析については的確と思います。しかし、この地震列島日本で原発の安全性が努力次第で確保できる・核廃棄物を比例的に産出しても原子炉を維持すべき、とは思えず、顕在化した巨大なリスクにバランスさせるどんなメリットもないでしょう。その意味で、大前氏が述べている原子力産業の再編は、実質的に廃炉・廃棄物管理関連業務のための存続という意味になると思います。それは、人類が存続する限り必要な業務となるでしょう。
●大前研一氏「福島第一原発 現状と今後とるべき対応策」(2011/3 /27)
http://www.youtube.com/watch?v=5mBlngPiaSY
●大前研一氏「福島原発 政府、東電の対応と東北再生のシナリオ」(2011/4 /3)
http://www.youtube.com/watch?v=0Igl8bSdBKs
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●本文目次:
1.事故炉の現状、原発震災による放射性物質拡散・汚染状況
2.健康・生活面における放射性物質の危険性への対応
3.事故原発の動向と今後のエネルギー政策、国民生活
について考えるための情報を収集、更新していきます。
4.関連サイトについては頁末にまとめます(重複掲載含む)。
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1.原発震災による放射性物質拡散・汚染状況
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<海外>
 以下のサイトでは福島原発からの放射性物質の大気中拡散のシミュレーションを掲載・更新しています。
 オーストリア:気象地球力学中央研究所: Zentralanstalt für Meteorologie und Geodynamik (ZAMG) #特集ページの URL が更新されています。
http://www.zamg.ac.at/wetter/openair/eventwetter_za1.php
ドイツ:気象局:Deutscher Wetterdienst (DWD)
http://www.dwd.de/
放射性物質拡散シミュレーション
フランス:放射線防護原子力安全研究所:Institute for Radiological Protection and Nuclear Safety(IRSN) 原発からの海水汚染の影響シミュレーションも更新されています。
http://www.irsn.fr/EN/news/Pages/201103_seism-in-japan.aspx
原発震災関連情報 2011 年 4 月 27 日更新 6/12
アメリカ:New York Timesの情報サイト(Radiation Levelに福島原発周辺の放射線線量に関する情報)
http://www.nytimes.com/packages/flash/newsgraphics/2011/0311-japan-earthquake-map/index.html
日本における放射性物質の拡散シミュレーションは、早期から海外のTV放送では報道されてきましたが、日本においては皆無です。関連(ドイツZDF):http://www.zdf.de/ZDFmediathek/beitrag/video/1289632/Hoffnung-auf-stabile-Situation-in-Japan?setTime=4#/beitrag/video/1289724/Ben-Wettervogel:-So-wird-der-Sonntag
<日本国内>
日本では原子力安全委員会が2011年3月23日に「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」による放射性物質拡散のモデル計算を公表しています。
http://www.nsc.go.jp/info/110323_top_siryo.pdf
また、当初より日本の気象庁において放射性物質の拡散シミュレーションが計算され、IAEAに提出されていましたが、ようやく日本国民向けにも公表がされるようになりました。(公開日についてデータがありませんが、4月5日のようです。)
●最新のシミュレーション:
http://www.jma.go.jp/jma/kokusai/EER/eer_latest.pdf
また、想定外の巨大地震との印象操作ではないか、ともいわれている気象庁の震度表記について、気象庁に質問を送りました。
https://jma-net.go.jp/cgi-def/admin/C-101/opinion/postmail.html
質問内容:「質問です。東日本大震災について、気象庁は震度表記を気象庁マグニチュード(Mj)からモーメント・マグニチュード(Mw)に変更し(当初の8.4から9.0への変更)たというのは事実ですか?そうである場合、そうでない場合、いずれでも、震度表記の変更経緯についてご教示いただけると幸いです。また、以下の情報の表記単位を教えてください。http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/daily_map/japan/20110311_list.shtml
公式ページ等の解説を教えていただくのでも結構です。見つけられませんでしたので。」
(※4月10日に送信した上記質問に対して、26日現在までに返信はありません。)
●気象庁マグニチュードからモーメントマグニチュードへの変更について、島村英紀氏:
「追記 2011年3月11日に東日本を襲った巨大地震の”マグニチュード9″とは」
http://shima3.fc2web.com/kyousei-atogaki.htm
●<<事故発生の責任機関>>
東京電力(プレスリリース)
http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2011/2011-j.html
経済産業省 東日本大震災関連情報
http://www.meti.go.jp/earthquake/index.html
原子力安全/保安 緊急時情報ホームページ
http://kinkyu.nisa.go.jp/
<各県別の放射性物質による汚染状況(リンク先は変更される場合があります)>
◎福島第一原発事故に関連する総合的なデータ一覧が可能なサイト
(全国の放射能他、水道、原子炉状態、海水等の詳細、拡散予測総合情報の一覧)
http://atmc.jp/
●原子炉周辺
 福島第1及び第2原子力発電所周辺のモニタリングカーによる空間線量
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1304001.htm
●文部科学省による都道府県別環境放射能水準サイト
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1303723.htm/
(ミラー):http://eq.yahoo.co.jp/
また同省原子力安全課によるPRサイト:環境防災ネット
http://www.bousai.ne.jp/vis/index.php
●<<東日本各県のデータ(放射線モニタリング及び、水道・農作物等情報)>>
北海道: http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/gat/zenndoumonita.htm
青森: http://gensiryoku.pref.aomori.lg.jp/atom/index.html
岩手:http://sv032.office.pref.iwate.jp/~hp031501/hou.html
宮城:http://www.pref.miyagi.jp/gentai/Press/PressH230315.html
福島(地震被害全般からリンク):http://www.pref.fukushima.jp/j/index.htm
茨城:http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html
#推移グラフ化した個人のサイト: http://guregoro.sakura.ne.jp/radioactivity/
東海・東海第二発電所の放射線監視状況(トレンドグラフ)
http://www.japc.co.jp/pis/tokai/trend2.htm
山形 http://www.pref.yamagata.jp/ou/kenkofukushi/090001/houshasen.html
山形(大量の放射線が放出される場合の対処)
http://www.pref.yamagata.jp/ou/somu/020020/03/fukkou/tairyouhoushasen.html
新潟
放射線モニタリングデータ
http://www.bousai.pref.niigata.jp/m/kinkyu_sizen/1592/index.html
放射線関連、水・食品等情報
http://www.bousai.pref.niigata.jp/contents/538/index.html
長野:http://www.pref.nagano.jp/kankyo/kansei/houshanou/houshanou.htm
栃木:http://www.pref.tochigi.lg.jp/kinkyu/houshasen.html
群馬:http://www.pref.gunma.jp/05/e0900020.html
埼玉:http://www.pref.saitama.lg.jp/page/housyasenryou.html
千葉:http://www.pref.chiba.lg.jp/taiki/h23touhoku/houshasen/index-sokutei.html
東京:http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/report/report_table.do.html
神奈川:http://www.pref.kanagawa.jp/sys/bousai/portal/6,3982,14.html
#推移グラフ化した個人のサイト: http://guregoro.sakura.ne.jp/radioactivity/kanagawa/
●気象条件
気象庁による風向観測
http://www.jma.go.jp/jp/amedas/205.html?elementCode=1
●気象庁ウィンドプロファイラ
http://www.jma.go.jp/jp/windpro/
●風向(海上中心ですが)
http://weather.goo.ne.jp/wave/wind.html
拡散の具体的シュミレーションについては上記のサイトの予測をご覧ください。
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2.健康・生活面における放射性物質の危険性への対応
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内閣府・経済産業省・東電からの説明が責任回避のためか、過度に放射線のリスクを低く表現したり、誤解を招く比較を行ったりしています。放射性物質のリスクに関して一貫して低評価の傾向が見られます。
 なお、官庁系のサイトにおいて空間放射線の強度に関して「健康に影響を与えるレベルではありません」等の記載が多数見られますが、これは被曝線量における 「閾値」(しきい値)が存在するという仮説に依拠しているか、あるいは急性の被曝症状についてのみ述べているかであり、バイアスのかかった表現です。放射線への被曝については、ある程度以下であれば安全、という事を意味する「しきい」を意味する閾値がなく、被曝線量に見合ってリスクが高まるということが国際的な了解事項です。また、空間線量の高さが放射性物質の拡散によ るものである以上、空気・水・食品も汚染されており、内部被曝も考慮する必要があります。原発からの放射性物質の漏出は最良の見通しでも数ヶ月以上は続くと見られ、累積被曝線量に注意が必要です。
●低線量被曝に関する参考サイト(アーネスト・スターングラス博士講演録):
http://fujiwaratoshikazu.com/2011disaster/index.html
100mSv以下であれば健康に影響がない、という言説が一種の仮説に過ぎず、論争がある上、国際機関でも採用されていない点についての解説。なおこれ はリスク物質について「閾(しきい)値」がないということに対応しています。私の意見でも、低線量被曝でも量に応じた比例的な発ガン・突然変異などの影響 があると考えています。
●ゲンダイネット:近藤誠・慶大医学部講師が緊急寄稿「100ミリシーベルト以下の被曝量なら安心」はウソっぱち!
http://www.gendai.net/articles/view/syakai/129864
●European Committee on Radiation Riskによる評価(ECRR2010に関して):EU放射線リスク委員会による放射線影響評価についての記事。大規模核汚染の際のリスク評価として、ICRPの評価体系は過小であるとして具体的リスク評価の事例計算を紹介しています。
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nuclear/articles/110319_ECRR_Risk_Model.html
行政・マスコミの放射能の安全性に関する医療情報の出所と思われる
●放射線医学総合研究所
http://www.nirs.go.jp/index.shtml
・経済産業省の核燃料系のキャリア官僚を役員に迎えています。
http://www.nirs.go.jp/about/officer.shtml
関連するブログ等
●武田邦彦氏のサイト
http://takedanet.com/
 放射線に対する健康・安全面での考え方、状況分析など。いわゆる「専門家」の説明も批判的に分析しています。原子力推進の専門家の中では極めて慎重・中立的な情報を提供しています。また、簡易の累積被曝線量の計算方法も掲載。危険なものを安全と言い、国民を犠牲にして事故を矮小化し、東電・政府の責任を転嫁しようとする動きに警告。
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3.事故原発の動向と今後のエネルギー政策、国民生活
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電気事業連合会加盟各社から多額の広告費を受け取っている主要メディアでは、被曝線量限度の問題、食品・海洋汚染の深刻さ、脱原発の動きについてほとんど全く報道されません。例えば ZDF など海外メディアはニュースで取り上げています。
http://www.zdf.de/ZDFmediathek/beitrag/video/1289632/Hoffnung-auf-stabile-Situation-in-Japan?setTime=4#/beitrag/video/1298394/Neue-Atomkraftgegner-in-Japan
 脱原発は科学的知見・政策提案として訴えるだけでなく、具体的な変革のための行動を必要としています。アイデア・取り組みについてお知らせください。これらの項目についての情報を募集します。
●植草一秀氏のサイト
3 月 20-21 日の降雨について注意を呼びかける植草一秀氏のブログ
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/320-21-9886.html
については紹介しましたが、その後も植草一秀氏のブログが、原子力利権の制度的性質と、今後のエネルギー政策を考える上での意見を述べられています。産官学一体となった利権配分の仕組みで、国民の安全を脅かす原子力開発がなぜ行われてきたか、考えるヒントとなるでしょう。また、危険と分かっている食品を食べようとする運動など、東電・政府の責任を子供を含む国民の健康を犠牲にすることで擁護しようとする動きに警鐘を鳴らしています。今後の情報更新も期待しています。
「原発災害に伴い発生した損害のすべてが原発被害」
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-8b02.html
「原発推進=人類滅亡導く米官業政電+学利権複合体」
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-3e60.html
「厳正な事故賠償コスト強制が脱原発を誘導する」
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-ce4d.html
●環境エネルギー政策研究所(ISEP)等のエネルギー政策提案について
この研究所( http://www.isep.or.jp/ )についてはご紹介してきたとおりです。ただし、これだけの事故を受けた後、提出されたレポートにおいても、既存原子力発電を維持した新エネルギー開発プランを提案しています。
・4/05(火)ISEPプレスリリース(PDF)
「3.11後のエネルギー戦略ペーパー」No.2 3.11 後の原子力・エネルギー政策の方向性~二度と悲劇を繰り返さないための6戦略~ 環境エネルギー政策研究所 所長 飯田哲也
http://www.isep.or.jp/images/press/ISEP_StrategyNo2.pdf
・4/04(月)ISEPプレスリリース(PDF)
「3.11後のエネルギー戦略ペーパー」No.1「無計画停電」から「戦略的エネルギーシフト」へ【改訂版】環境エネルギー政策研究所 所長 飯田哲也、主席研究員 松原弘直
http://www.isep.or.jp/images/press/ISEP_Strategy110404.pdf
この中で、同研究所は「原子力は自然減と震災損傷を考慮して約10%もしくは2020年までに全廃」(報告書1:2頁)とし、部分的な停止を提案しつつも、部分的に存続させる方針を示しています。
 もはや既存の原子力発電(筆者の居住する地域で震災の被害を受けた柏崎・刈羽原発など含むの安全性が担保されていないことは明白となりました。それ が1基であろうと、大変なリスクを持つ原子力発電の延命は、即、日本国民の滅亡に繋がる可能性があり、それがいつになるか(2020年まで持つか?)分からない以上、最も大切な人命尊重を後回しにすべきではありません。この報告書の姿勢は、惰性に流されています。
 また、「気候変動政策・低炭素社会構築にエネルギー政策の転換を反映させる。」(報告書2:2頁)、「 気候変動政策・低炭素社会構築としたエネルギー政策との相乗的な統合」「大量エネルギー消費維持&原子力拡大が、気候変動政策(地球温暖化対策)の選択肢 としては相容れないことがはっきりした。」(報告書2:7頁)としていますが、そもそも地球温暖化問題が環境問題として重要度が高いのか?「低炭素社会」のスローガンは原発推進のためのプロパガンダであるという論点にどう答えるのでしょうか。
 元々、環境負荷の指標を二酸化炭素とし、低炭素を環境政策の目的とすること自体が、そのものとしてほとんど誤っています。(ほとんど、と言うのは化石燃料の燃焼の結果「のみ」に着目すると確かにその削減が環境保全に望ましいからですが、)それが、実際上、代替的エネルギーとしての原子力推進のための偽の目的であると指摘されながら、低炭素の枠組みで研究資金を得てきた科学者達に共通して反省していただきたいものです。#なお、2010年10月16日、17日 京都 同志社大学のエントロピー学会シンポジウム基調講演においては、『低炭素社会という名の高ウラン社会を問う』と題し、室田武氏により、二酸化炭素濃度が長期的に増加していることを世界で最初に突き止めたキーリングの研究に、専門家以外で真っ先に着目したのは、当時アメリカ政府のエネルギー研究開発局(ERDA)傘下の研究所の所長で、マンハッタン計画にも参加し、原子炉の開発を主導してきたワインバー グであることが指摘されています。出典:室田 武「エントロピー学会第28回大会基調講演予稿(2010年10月16日・17日、京都、同志社大学臨光館)低炭素社会という名の高ウラン社会を問う」、『エントロピー学会第28回シンポジウム予稿集』。
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4.関連サイトリスト(重複掲載あり)
●原子力資料情報室のサイト
http://www.cnic.jp/
原子力発電に関する市民科学の立場からのサイトです。今回のような惨事は以前から繰り返し指摘されてきました。
●原子力資料情報室NEWS(CNIC NEWS) Ustream)
原子力資料情報室のCNIC-NEWSが原発事故の解説をU-Stream放送中です。(時間帯はサイトに掲示されます。また再放送も行っています。)
http://www.ustream.tv/channel/cnic-news
ミラーのJunsTVのサイト(http://www.ustream.tv/channel/junstv)でも受信できます。
●NO NUKES PLAZA たんぽぽ舎
http://www.tanpoposya.net/main/index.php
広瀬隆氏・槌田敦氏・菅井益郎氏による解説のUstream配信など
http://www.ustream.tv/channel/tanpoponews
●原発震災の危険性を訴えてきた科学者達:『柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会』
http://kkheisa.blog117.fc2.com/
●環境エネルギー政策研究所(ISEP)
福島第一原発の事故関連情報のページを開設して状況を分析しています。 
http://www.isep.or.jp/fukunp110311.html
●原発がどんなものか知ってほしい(平井憲夫)
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
●ミツバチの羽音と地球の回転 Official Blog
http://888earth.net/staffblog/
●大手マスメディアは、情報を正確に伝え、日本国民の生命・安全を守ろうとしているのか疑問です。上記上杉報告で指摘されているよう、現状の報道は、過去の遺物「大本営発表」の復活です。それらを補える情報源として以下を挙げておきます。
●ビデオニュース・ドットコム
http://www.videonews.com/
●岩上安身オフィシャルサイト:
http://iwakamiyasumi.com/
●有用と思われる個人のサイト、
・明日に向けて http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011
・低気温のエクスタシーbyはなゆー
http://alcyone.seesaa.net/ 小学校への「わくわく原子力ランド」副読本配布など、教育政策における原子力宣伝を指摘するなど、独自の情報収集・解説をされてきました。
以下の個人の方のtwitterですが、リアルタイムでフォロー先の未検証も含む情報が流れるので内容については各自でよく考えてご判断ください。
・東海アマ管理人http://twitter.com/#!/tokaiama
まだ、未整理・不十分ですが、随時公開していきます。
原発震災関連情報 2011年4月27日更新