1月例会報告

1月例会
日時:1月23日 14:00~17:00
場所:名古屋働く人の家
1月は学会独自の例会はなく「アジア学院」主催の「アジア学院卒業生とアジアの農村を語る集い」に協賛のかたちで開催同学院卒業生でフィリピン、イフガオ族出身のジルさん、およびおなじくインド、ナガランド族出身のアチボさんからそれぞれ、フィリピン、ルソン島中部、インド東部のミャンマー国境の農村の現況、問題点などの説明をうけ、ディスカッションにはいった。
ジルさんの村はルソン島中部の高地にあったがダムの開発で湖底に沈み移転をよぎなくされた。政府の斡旋した土地は約3haで大家族を養うには足らない。ジルさんのアジア学院での経験をいかして、一般的な農薬、化学肥料を多用する農業から魚の養殖、魚の排泄物を肥料とするなどの方法で一定の成果を収めている。
一方、ナガランドのアチボさんの実家のある集落は60世帯、で人口は350人くらいだが、急勾配の棚田で現金収入が不足し、学費、医療品などの購入にも事欠いていた。愛媛県をたずねた際、ミカンの栽培地をみて、これなら、村にもあるということでミカンの栽培をはじめ現金収入の獲得につなげた。
アチボさんの村には車のはいれる道がなく鉄線(蔓?)製のつり橋が唯一の交通手段である。村民は車の入れる道ができるのを待ち望んでいる。
など、それぞれ事情はことなるが、日本と違った農村の厳しさがつたわってきた。
名古屋懇談会メンバーの参加は4名だったが、活発な質問がなされ、主催者側は過去一年の同様の集会で一番もりあがったと喜んでおられた。
アジア学院ウエブサイト
http://www.ari-edu.org/main.html
なお、現在予定されている例会はありません。
(文責 安藤)

「アジア学院卒業生とアジアの農村を語る集い」