6月例会:環境ホルモンと科学
【テーマ】「環境ホルモンと科学」ー
どこまでいっても科学で解明できないことは一杯ある
「厳格証拠主義」が国民を危機に陥れる
【日時】2006年6月17日午後3時?5時半
【場所】名古屋工業大学、 共1教室(JR地下鉄鶴舞下車)
【講師】松崎早苗さん(会員、産業技術総合研究所‐2002退職に於いて環境ホルモン、ダイオキシンなど環境汚染物質の研究に従事)
【会費】500円(カンパ、学生、院生免除)
【概要】いわゆる環境ホルモンは1998年に政府が特別予算を組んで研究を始めたが、実質的な対策に進まない まま、産業界の反撃でトーンダウンした。国民の懸念に対し「リスクコミュニケーション」の推進を施策の中 心に据え、リスクは国民に、利益は産業界にという図式を作り上げた。環境ホルモンの影響はエンドクリン仮 説としてスタートしたが、実質的に起き得ることとして研究者には認められている。しかし、個別化学物質と 障害についての因果関係が複雑で科学的証拠が不十分として、予防原則に則って進められるべき施策がとれな い状況にある。1992年、リオサミットで提案の予防原則の概念は環境省の「環境基本計画2005」ではほとんど問題に されなかった。予防原則の適用を阻んでいるのは政府だけではない。一般国民が、科学・技術の限界と適用範 囲を見定めるときである。そして、新しい思考で自分たちの行動を点検すべき時に来ている。
(6月は名古屋懇談会+名工大考える会の共催です)
問合せ先:〒466-8555名古屋市昭和区御器所町名古屋工業大学材料工学科
大里斉:TEL:052-735-5284 FAX:052-735-5284
または、安藤直彦:e-mail:nando@owari.ne.jp