2004年の例会一覧
12月例会 【テーマ】 『メタンハイドレートのあれこれ』
【日 時】 2004年12月18日(土)15:00?17:30
【場 所】 名古屋工業大学大学会館(生協3F)
【講 師】 寺尾光身さん(会員)
【会 費】 500円(学生、院生免除)
【概 要】 水分子に囲まれたメタン分子が固体となっているメタンハイドレートは、石油の代わりのエネルギー源として期待されているようです。一方、このメタンが空中に放出されると、温室効果ガスとしての効率が二酸化炭素より格段に高いため、環境破壊に拍車をかける、との懸念もあるようです。報告者自身、メタンハイドレートに関しては詳しくありませんが、報告当日までに可能な限り勉強し、その結果を討論の素材として提供したいと思います。
なお、12月例会後は恒例の望年会を開催します。ご予定ください。
10月例会 【テーマ】 『名古屋市の水道水源・木曽川流域をみつめて』?「水源環境情報マップ」から見えてくるものー
【日 時】 2004年10月16日(土)15:00?17:30
【場 所】 名古屋工業大学大学会館(生協3F)
【講 師】 伊佐治智明さん(名古屋市上下水道局 水質管理係長)
【会 費】 500円(学生、院生免除)
【概 要】 平成16年4月から水道水の水質基準の考え方が大幅に改正になりました。多くの人々の水質に対する関心と注目が集まっている今日、名古屋市、愛知県そして流域に生活する人々が恩恵にあずかっている、「母なる川」木曽川。この木曽川と流域にかかわる情報を網羅したマップを作成しました。この機会に水道水源河川である木曽川について皆さんと一緒に学習できれば幸いと思います。
9月例会 【テーマ】 『誇り高い技術者とは』
【講 師】 黒田光太郎さん(会員)
【日 時】 2004年9月25日(土)15:00?17:30
【会 場】 名古屋工業大学大学会館(生協3F)予定
【会 費】 500円(学生、院生免除)
【概 要】 このたび、黒田さんを含む三人の手によって「誇り高い技術者になろう」という本が出版されました。工学倫理(Engineering Ethics)を真正面から取り上げた本としては、画期的なものであると思います。もんじゅの事故や水俣病など、現場の技術者の倫理を問われる事例は長い間私たちを苦しめてきました。この本の帯には「プロフェッショナルとして行動するために、技術者として責任ある仕事をするために、ミクロからマクロまで、具体的事例をもとに倫理的判断力を働かせるスキルを高めるとともに、日々の仕事の中でどう行動すべきか」と問うています。工学部学生のために書かれた本書ではありますが、優れて現代的テーマです。
黒田さんから次のようなメッセージをいただいています。「皆様にこの本を読んできていただいて、7月17日にはご意見をうかがうことが出来ないでしょうか?とくに横浜セミナーの技術者の方々の意見をうかがえると嬉しいです。こうした話し合いが主体のセミナーをやっていただけないでしょうか?よろしくお願いします」。ということで、ぜひ読んでから参加してください。
『誇り高い技術者になろう』黒田光太郎・戸田山和久・伊勢田哲治編、名古屋大学出版会、2800円。
7月例会 【テーマ】 『日本の森林問題(2)京都日吉町の事例から森林再生を考える』
【日 時】 2004年7月24日(土)15:00?17:30
【場 所】 名古屋工業大学大学会館(生協3F)
【講 師】 安藤直彦(京都大学森林科学専攻院生)
【会 費】 500円程度(学生、院生免除)
【概 要】 今回は総論でなく、京都で先進的な間伐システムをつくりあげて実
績をあげておられる日吉町森林組合の事例をとりあげ、荒廃が進んでいる日本の
人工林問題の解決を考える。
6月例会 【テーマ】 『イラク現地からのメッセージ』
【日 時】 2004年6月18日(金)18:30?21:00
【場 所】 名古屋工業大学共1講義室(※時間・場所に注意!)(JR、地下鉄鶴舞下車東へ徒歩10分)
【講 師】 「イラク戦争と劣化ウラン弾:現地調査を踏まえて」 藤田祐幸(エントロピー学会)
「今、イラクの子供たちは:病院の現場から」 ジャナン・ガリブ・ハッサン医師(イブン・ガスワン病院小児科)
【会 費】 1000円(学生、院生免除)純益はセイブ・イラクチルドレン・名古屋に贈られます
【概 要】 大義を欠いたアメリカによるイラク侵略戦争で、イラク市民の死者 は1万人を越えています。湾岸戦争と今回の侵略戦争で使われた劣化ウラン弾に よる放射能汚染で、子どもたちの白血病や先天異常が急増しています。
昨年、劣化ウラン弾のイラク現地調査を行なった藤田先生とイラクから昨夏来 日され、このたび再来日される女医ハッサンさんが、映像を駆使して訴えます
すぐお隣の名大病院に、イラクから白血病の治療に来ているアッバース君(5才)の訴えでもあります。
5月例会 【テーマ】 『万博会場(海上の森)のいまを見に行こう』
【日 時】 2004年5月23日(土)09:30?
【場 所】 愛知環状鉄道「山口」駅改札口
【講 師】 高垣さん
【概 要】 今回は工事がすすみつつある万博会場(海上の森)がその後どのようになっているかを現地をみながら、当初から推移を見守っておられた高垣さんにご案内して いただきます。もう一度万博とは何かを考え直す機会にしたいと思いま。
3月例会 【テーマ】 『エントロピー論と金融論?社会経済を見る二つの視点(Part3)』
【日 時】 2004年3月27日(土)15:00?17:30
【場 所】 中京大学センタービル6F 0603教室(※場所変更ご注意!)(地下鉄八事下車3分)
【講 師】 河宮信郎さん・青木秀和さん(エントロピー学会)
【会 費】 500円程度(学生、院生免除)
【概 要】 水・炭素・塩素・窒素を基底とする「自然の物質循環」と「財・貨幣の循環」の関係をケネー経済表にまで遡って説きおこし、拡大再生産の条件に対する人口・資源制約に触れながら、市場原理主義の虚構と Debt-Based Economy(借金主導経済) の現実に切り込む。
2月例会 【テーマ】 『日本人は何人養える?』
【日 時】 2004年2月28日(土)15:00?17:30
【場 所】 名古屋工業大学大学会館(生協3F)
【講 師】 篠原 信さん(農業・生物系特定産業技術研究機構野菜茶業研究所研究員)
【会 費】 500円程度(学生、院生免除)
【概 要】 もし日本経済が破綻し、すべての物資を国内でまかなわねばならなくなれば、三千万人分以上の食糧供給は難しい、ということはほとんど知られていません。
1キロカロリーのコメに2.6キロカロリーの石油を要する現代農業は、安価な石油を前提としており、日本の食糧供給は日本経済の崩壊とともに危地に立たされます。国内の食糧問題を徹底検証し、事態打開の方策を皆さんとともに模索したいと思います。
1月例会 【テーマ】 日本の森林問題 ?森林シリーズ第一回?
『日本と世界の森林と木材消費』
【日 時】 2004年1月24日(土)15:00?17:30
【場 所】 名古屋工業大学大学会館(生協3F)
【講 師】 安藤直彦(エントロピー学会会員)
【会 費】 500円程度(学生、院生免除)
【概 要】 いま、世界では毎年1千万平方km(北海道の1.2倍)もの森林が失われ、 一方で森林にめぐまれた日本では木材資源の80%を輸入に頼っている。 森林は荒れ、それを維持管理できる人は山村にはいなくなろうとしている。
シリーズ第一回は森林認証を日本で最初にうけた速水林業見学記を まじえ、世界と日本の森林と木材利用の現状について一緒に考えてみたい。