12月例会:消費者が生産をコントロールできるか、イヴァン・イリイチと広義の経済学

【日 時】2005年12月11日(日)2時?5時
【話 題】 
(1)「食と農」の再生と協同組合  河野直践(茨城大)
21世紀は食料需給が逼迫する時代といわれています。いっぽう、日本農業においては担い手の不足や高齢化、農地の荒廃が進行しています。こうしたなかで、株式会社の農業参入が進みつつありますが、それは「食と農」の将来に何をもたらすのでしょうか。農協や生協はどうなるのでしょうか。協同組合運動の現状にもふれながら、「食と農」についてどのような協同活動が求められているのかを考えます。

(2)「イヴァン・イリイチと広義の経済学」 丸山真人(東大総合文化)
市場原理に支配される経済は自然と人間の関係を破壊するだけではなく、人間同士の関係としての社会関係をも破壊します。イリイチはこの問題を20年以上前から指摘していましたが、いまイリイチの警告はますます重みを増しつつあるように思われます。イリイチはかつてエントロピー学会でも「ごみの歴史」を考える新しい視点を提供し、話題になりました。没後3周年となるこの機会にイリイチの基本的な思想をふり返り、その21世紀的な意義を明らかにしたいと思います。

【会 場】國學院大學渋谷キャンパス 新館2号館2402教室
     道順:JR渋谷埼京線新南口より恵比寿方面へ徒歩8分、
    または渋谷駅東急出口より、日赤行バスにて5分、國學院前下車すぐ

【連絡先】
丸山真人:東京大学大学院総合文化研究科相関社会科学研究室、〒153-8902 目黒区駒場3-8-1 TEL 03-5454-6466、e-mail:maruyama@waka.c.u-tokyo.ac.jp
井野博満:法政大学工学部機械工学科、〒184-8584 小金井市梶野町3-7-2、TEL.0423-87-6135、FAX.0423-87-6121 e-mail:ino@k.hosei.ac.jp