11月例会:唯物史観にいきづまって考えてきたこと、カール・ポランニーと広義の経済学

【日 時】2005年11月12日(土)2時?5時
【話 題】 
(1)唯物史観にいきづまって考えてきたこと・畦地豊彦(元電気通信技術者)
 資本主義のつぎの社会は「社会主義」だとされてきた。いつのまにか、それを言う人は少なくなった。というより聞くことは最早なくなった。唯物史観もまた相対史観に取って代わられたようである。歴史の未来は何処へ行ってしまったのだろうか?レポーターは、1970年代ごろから、資本主義でもない、さりとて社会主義でもない、第三のパラダイムの必要性を訴えてきた。はたして歴史は人間によって創られるのだろうか?

(2)カール・ポランニーと広義の経済学   丸山真人(東大総合文化)
エントロピー学会では設立当初からエントロピー経済学の研究に取り組んできました。その結果、自然と人間のあいだの物質代謝構造の解明にエントロピー概念を使用することの意義は明らかになりましたが、市場を含む経済制度が社会の中にどのように位置づけられるのかという問題は、十分に解明されたとはいえません。市場原理の単なる拡張ではこの問題の解明は不可能です。そこでカール・ポランニーと玉野井芳郎の広義の経済学の考え方に改めて光を当てて問題解明の糸口を探りたいと思います。

【会 場】東大駒場?キャンパス 2号館3階
     (いつもの会場です。建物の玄関が閉まっているときは、脇にある電話で呼び出してください。)

【連絡先】
丸山真人:東京大学大学院総合文化研究科相関社会科学研究室、〒153-8902 目黒区駒場3-8-1 TEL 03-5454-6466、e-mail:maruyama@waka.c.u-tokyo.ac.jp
井野博満:法政大学工学部機械工学科、〒184-8584 小金井市梶野町3-7-2、TEL.0423-87-6135、FAX.0423-87-6121 e-mail:ino@k.hosei.ac.jp