「えんとろぴい」第59号 (07.3)

エントロピー学会誌 第59号 2007年 3月

第24回シンポジウム『エントロピー論の原点を探る ー 公害問題と環境問題 ー』

特集にあたって (田中 良)
開会挨拶 (代表世話人:室田 武)
記念講演 1 公害の原点と技術の体系 (星野 芳郎)
記念講演 2 水俣病との出会い (アイリーン・美緒子・スミス)
弔辞 鶴見和子さんを悼む (室田 武)
弔辞 宇井純さんを悼む (藤田 祐幸)

エントロピー論の原点を探る ー 公害問題と環境問題

足尾鉱毒事件の今 (菅井 益郎)
化学物質公害 (松崎 早苗)
原子力施設がもたらす災害 (小林 圭二)
アジアの公害と日本 (中村 尚司)
討論

講演

自然エネルギーは環境にいいはずなのになぜコストは高いのか ー energy pay back time と cost pay back time のギャップ (井野 博満)
「石油はまだたっぷりある」か? (唐木田 健一)
公害研究・原発研究はいかに行われてきたか (中村 修)
エントロピー論と構造改革(地球にやわしい軍国日本の復活) (田中 良)

丸山茂樹企画 神奈川のオルタナティブ

企画の意図と概要について (丸山 茂樹)
WE21ジャパンのめざすもの (郡司 真弓)

関西セミナー企画 1 エントロピー論を再考する

試論・生命とエントロピー (川島 和義)
「20の視点」の批判的検討を通じて 「エントロピー論は何を目指すべきか」を考える (田中 伸一)
環境と経済に関する経済学の方法論(広義の経済学の再検証) (藤堂 史明)

関西セミナー企画 2 市民による市民のための学問を探る

市民による問題解決のための研究とは ― エントロピー学会のめざすべき研究方法論 ― (桑垣 豊)
理系の学問の変革 or 社会技術開発が人間系の学問の要諦か (森住 明弘)
一市民の立場で家庭のエネルギー消費構造を調べ、考える (山見 拓)
循環型ものづくりの事例
 ― 京都精華大学における竹屋プロジェクトについて (三輪 大介)

名古屋懇談会企画 どこかおかしい、どこがおかしい、環境リスク論

化学汚染リスクのトレードオフ ― リスク代替解析とはなにか (河宮 信郎)
環境リスク論は「不安の海の羅針盤」か ? (大沼 淳一)
環境リスクマネージメントとリスクマネージメント (青木 秀和)
リスクアセスメントはグローバルスタンダードか ー リスクアセスメントと予防原則 ー (安藤 直彦)

シンポジウム閉会総会 (司会: 藤田 祐幸)

覚書・論考

下水道における屎尿処理の問題点 (八代 勝美)
石油ピークをどう捉えるか (リック・デーヴィス)
生活の一部としての有機農業と、その投下労働量 ー 循環型社会形成への個人の取り組み一例 ー (深澤 竜人)
わかるエントロピー (白鳥 紀一)

談話室

三井三池炭鉱炭塵爆発事故の前後及び史料集成刊行の意義 (桂木 健次)
往復書簡:「公共」という言葉について、シンポジウムの議論を受けて (菅井 益郎 + 中村 尚司)

紹介・書評

槌田 敦 著: 「CO2 温暖化説は間違っている」 (近藤 凱彦)
宿谷昌則編著: 「エクセルギーと環境の理論 ー 流れ・循環のデザインとは何か ー」 (桑垣 豊)
唐木田健一 著: 「エクセルギーの基礎」 (井野 博満)

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