2016年秋の研究集会

日時 11月12日(土)11時より17時半まで
会場 京都・同志社大学今出川校地 良心館3、4階
交通 京都駅より地下鉄烏丸線10分の「今出川駅」下車1番出口すぐ
交通アクセス(同志社大学web)
googleマップ
会費 一般講演は無料です。
研究集会は、学会員 1,000円、一般参加者 1,500円です(但し、学生は無料)

プログラム

11時~13時

一般講演(A会場:402教室  B会場:403教室)

  • 「GSEF-グローバリゼーションへの対案の実践112例」(丸山茂樹、会員)
  • 「医師が『絶対に治らない』という難病から治ってわかったこと」(小田博子、会員)
  • 「脱成長後の社会を考える」(安藤直彦、会員)
  • 「共生・循環のリンゴガイ農法」(伊津信之介、会員)
  • 「エントロピー経済学における廃棄と分配の構造-「原発の経済効果」の事例から考えるー」(藤堂史明、会員)
  • 「福島県における甲状腺がんの多発:年齢別罹患率による分析」(河宮信郎、会員)
  • 「地域の閉鎖~グローバル崩壊を和らげるための一考察」(近藤恭彦、会員)
  • 「福一4号機事故についてのいくつかの疑問」(室田 武、会員)

13時50分~14時20分 (301教室)

  • 「藤田祐幸氏を偲んで」 (田中良、室田武(予定))

14時20分~16時20分 (301教室)

  • 「福島での甲状腺がんの実態を考える 第一部」
    話題提供者:鈴木薫(たらちね事務局長)、渡辺繁美(生活クラブ連合会)、山田國廣(会員)
    司会:川島和義(会員)

16時30分~17時30分

  • 「福島での甲状腺がんの実態を考える 第二部」
  • 会場の参加者との質疑応答

<世話人会> (301教室)

17時40分~19時

研究集会終了後、同会場にて引き続き世話人会を開催します。

一般講演

「GSEF―グローバリゼーションへの対案の実践112例」(丸山茂樹、会員)

グローバリゼーションの悪しき影響は全世界に及んでいるが、これに対抗する対案の実践も、世界各地の社会連帯経済の担い手とこれに協力する自治体(地方政府)によって行われている。9月にカナダで行われたフォーラムの報告を行う。

「医師が『絶対に治らない』という難病から治ってわかったこと」(小田博子、会員)

なぜ「医師が治らないという難病」が治るのか。医療現場において患者の人権は守られているのか。公害病や難病を説明できる医学的知見はなぜ輸入されないのか、アメリカ議会で報告されたがんの三大治療の明らかな限界や、代替治療の有効性をなぜマスコミは報道しないのか。これらの現状をみながら医師の治す「実力」を考え、公害病や難病から患者の自助努力で治る方法を考える。

「脱成長後の社会を考える」(安藤直彦、会員)

脱成長に一般国民の関心が薄いのは、脱成長後の社会のイメージがわかないのも一つの理由と考えられる。脱成長後の社会のモデルともされる南米のBuenvivirとサハラ以南アフリカのUbuntuを考えると共に、日本にもかってあった非西欧社会についても考えたい。

「共生・循環のリンゴガイ農法」(伊津信之介、会員)

西日本に広がっている水稲苗食害の元凶となる「ジャンボタニシ」を除草に応用する「リンゴガイ農法」によって、除草剤不使用。ジャンボタニシ駆除剤不使用で失われた生態系を回復させることができる。「リンゴガイ農法」と併せて農薬散布を行わないことで生態系を維持しようする実践の報告。

「エントロピー経済学における廃棄と分配の構造 -「原発の経済効果」の事例から考えるー」(藤堂史明、会員)

原発の経済効果について柏崎市のデータを検証したところ、他の市域に比べて建設事業以外の経済効果はないことが判明した。これは、原発立地政策が誤った効果を謳っていることだけでなく、経済的利益とリスク・廃棄物についてのある分配構造を示唆している。

「福島県における甲状腺がんの多発:年齢別罹患率による分析」(河宮信郎、会員)

福島県における甲状腺がんの1次検査で、30万人余の受診者中116人の罹患が確認された。そのうち99人が15歳以上、10歳以下は1人であった。年齢分布の特質な構造を罹患率の位相で解明し、被ばく影響の深刻さと今後の動向を考察する。

「福一4号機事故についてのいくつかの疑問」(室田 武、会員)

未だに真相解明のされていない東電福島事故のうち、最も不可解なのが第一原発4号機の事故である。槌田敦によれば、2011年3月11日の地震発生当時、定期点検中のはずの4号機炉心は、実は空ではなく、24体、あるいはそれ以上の燃料集合体が挿入されていたはずであるという。原子炉の蓋が開いていたのは、当時の4号機の運転目的が発電ではなかったため、という。この説を裏付けるかもしれない事実をいくつか挙げるのが本講演の目的である。

「地域の閉鎖~グローバル崩壊を和らげる為の一考察」(近藤恭彦、会員)