フランクフルター・アールゲマイネ(FAZ.net)記事抄訳(12)

福島原発事故に関連する記事の表題と抄訳を安藤直彦会員が随時行う。(掲載伊津)

2011年5月2日
(エネルギー論争)
Findbild Roettgen(連邦環境相)
連邦の環境相は原子力変換の男である。緑の党への彼の接近は、Schwarz-Gruenen(CDU
と緑の党)へのファンタジーにいつもつながる。これによって連合(CDUとFDPの)と産業における保守派を、彼はいつもかんかんに怒らせる。

2011年5月2日
(日本)
敦賀原発における事故
敦賀原発において燃料棒の問題が明らかになった。この間日本政府は壊滅的な津波のあとの復興作業の資金に約4兆円を準備している。

2011年5月3日
(ヨーロッパの原子力)
ストレスをかけないストレステスト*
ヨーロッパの原子力発電所の検査は正しいストレスをかけない業務になるだろう。それらはEUの異議をうけて自然災害に限定されなければならない。テロ攻撃や航空機の衝突は除外される。
*Stresstest für die Atomkraftwerke der EU 技術基準として地震、高潮、緊急冷却システム、30年以上経過した原発に対する基準、テロ対策などについて規定している
2011年5月5日
(エネルギー変革)
Eonの株主は収益力を心配している。
エネルギーコンツェルンEonの株主総会ではエネルギー変革が問題となっている。環境連盟が抗議し、原子エネルギーからの速やかな脱出を要求している。このことは企業にすくなからぬショックとなりうる。

2011年5月5日
(福島)
作業員は災害をうけた原子炉に戻っている。
およそ2ヶ月前の日本の壊滅的な地震以来、初めて福島の破壊された原発の第一原子炉にはいった。彼らは最大10分しか原子炉内に留まれなかった。

2011年5月5日
(日本の原発災害)
枝野長官はイチゴを食べて見せた(Erdbeeren=イチゴ、Erdbeben=地震)
福島では人々は生活がどのように変わったかに気がついている。親は子どもたちを心配している。枝野官房長官はそれに反対の行動をとっている。災害によって苦しんでいる福島県を訪問。
 
2011年5月6日
(脱原発)
一つの世代における転向
CDUの指導部は、ドイツの全体の原子力発電所が何時から送電をとめるべきかについて、期限をはっきりさせなかった。脱原発についての法的な勧告は7月8日に初めて完了する。

2011年5月9日
(2022年には)
聖なる脱原発日
2022年の脱原発では突然すべてが一つになれる。FDPはボートをかえさなければならないし、CDUはメルケル変革を消化するのはどのみち困難である。そしてすべてはひとつに結ばれているので、緑の党もおだやかである。環境問題で知ったかぶりをする人には満足である。

2011年5月9日
(CSUと脱原発)
緑に装いをかえたバイエルン
原子力エネルギーの極端な方向転換をひきさげて、Seehoferはバイエルン州で最初の緑の党の州首相になる。CSUの党員とともにやることになる。首相にとって、そして環境相のSoeder にとっても脱原発に際して力の観点から重要である。

2011年5月9日(エネルギーコンセプト)
7月に脱原発についての決定
SPDと緑の党は議会の手続きにおける黒-黄連合(社会民主党と緑の党)の脱原発のコンセプトを迅速に達成する準備をしている。CDUの首脳はこれに先立ち独自のエネルギー変革のコンセプトを通過させた。

フランクフルター・アールゲマイネ より
Aktuelle Nachrichten online – FAZ.NET
http://www.faz.net/s/homepage.html

フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(独: Frankfurter Allgemeine Zeitung – F.A.Z.)は、第二次世界大戦後の1949年にフランクフルト・アム・マインに再建されたドイツの新聞。略号は FAZ である。福島原発事故に関連する記事の表題と抄訳を安藤直彦会員が随時行う。 体裁を整え伊津が掲載する。