フランクフルター・アールゲマイネ(FAZ.net)記事抄訳(5)
福島原発事故に関連する記事の表題と抄訳を安藤直彦会員が随時行う。(掲載伊津)
2011年4月3日
(枢機卿Reinhard Marx との対話)
我々はもっと速やかに脱原発をするべきである。(ドイツ事情)
原発はつなぎの技術であるということがコンセンサスであった。とReinhard Marx はインタビューで語った。我々は新しい前進案を用いるべきである。枢機卿は国家委員会における大量の浪費と教会の役割ついても語った。
2011年4月4日
(倫理委員会)
判断力をともなったエネルギー変革(ドイツ事情)
月曜日(4月4日)から彼らは作業を始め、5月27日までに倫理委員会は最終的なエネルギー変革のための勧告を提出することになっている。気候変動および、より多くの電力を導入しなければならないかどうかと言う問題に焦点がおかれる。
2011年4月4日
(破壊された原発)
環境に負担をかける水が海に流されている
破壊された福島原発の中の作業員は浸水箇所に対する格闘をしている、そこからは強く放射能で汚染されて水が海に流れている。東京電力は同時に汚染度の低い水を海に流す計画をしている
2011年4月4日
(モラトリアムの後)
ドイツはもっと多くの原発電力を輸入しないといけない(ドイツ事情)
老朽原発をさしあたり停止したあと、ドイツは7ギガワットの電力を失うことになる。これによってフランスおよびチェコからの輸入電力量は倍増することになる。
2011年4月5日
(破壊された原発)
福島前の稚魚(こうなご)はセシウムによって汚染されている
福島沿岸では常に高い放射能が太平洋において観測されている。それは原発の廃墟から汚染された水が流されているからである。漁業協同組合はこの海域の稚魚の漁獲を中止。
2011年4月5日
(福島とドイツ)
それをヒステリーと名づける
ヨードの浄財はここでは市販されていない、また移住のために馴染みのものはなにもない。たしかにドイツ人の多くは原発を停止するつもりであるーそれには満足の行く理由がある。福島とドイツ、彼らは非常に分別のある人間のおうに行動する。
2011年4月5日
(グリーンピースとのインタービュー)
福島の海岸は大量に汚染されている
グリーンピース・ドイツの化学者、Manfred Santenは日本政府および経営企業の東京電力の計画―放射能で汚染された原子炉の水を故意に海に流すーについてのFAZ.NETともインタビューにおいて話している。
2011年4月6日
(ハノーバーメッセ)
風力分野が原子力に置き換わるだろう(ドイツ事情)
急速な脱原発がドイツで風力発電の建設に新しいチャンスを開いた。連盟(VDMA=機械建設連盟)はこのために迅速な政治的な路線変換を急いでいる。産業はこれに反して慎重である。
2011年4月7日
(シーメンス社と原子力)
KWU(発電所ユニオン)って何?
ジーメンス社の原子力エネルギーに関する知識は比類がないが、政治的には無価値である。そのためこのコンツェルンは独自の問題点と戦わねばならない。福島の後でしジーメンス社は最終的に脱原発する可能性がある。
2011年4月7日
(政府の助言者は要求している)
南への長い道(ドイツ事情)
連邦政府によって任命された専門家委員会が再生可能エネルギーの時代への劇的な転換を要求している。脱原発は2020年までに完了する予定である。グリーンピースはできれば2015年までの脱原発を考えている。
フランクフルター・アールゲマイネ より
Aktuelle Nachrichten online – FAZ.NET
http://www.faz.net/s/homepage.html
フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(独: Frankfurter Allgemeine Zeitung – F.A.Z.)は、第二次世界大戦後の1949年にフランクフルト・アム・マインに再建されたドイツの新聞。略号は FAZ である。福島原発事故に関連する記事の表題と抄訳を安藤直彦会員が随時行う。 体裁を整え伊津が掲載する。