フランクフルター・アールゲマイネ(FAZ.net)記事抄訳(8)
福島原発事故に関連する記事の表題と抄訳を安藤直彦会員が随時行う。(掲載伊津)
2011年4月13日
(限界にあるエネルギー政策)
ドイツの原子力不安のコスト(ドイツ事情)
ドイツのエネルギー政策は欠陥がある。国の繁栄と社会の豊かさの潜在的な危険を含んでいる。ドイツの電力供給は気候にやさしくもないし、安全でもなく、より高い。Andreas Mihmの解説
2011年4月14日
(原子のごみの保管場所)
保管物中に非常に高い放射能が測定された(ドイツ事情)
連邦の放射線保護庁は核廃棄物貯蔵所の一つのボーリング孔で、これまでで最高のセシウム137を測定した。この貯蔵所においては1978年の最後の搬入の終了後、ずっと測定されてきた。
2011年4月14日
(原発事故と気候変動)
気候変動地域(Kippelement=Tipping Element)の危険(ドイツ事情)
福島の災害は、放射性物質の長期の半減期の点だけとっても長期のしごとになる。しかし、その際、地球規模の気候変動についても忘れることは許されない。それはなお劇的に影響をもっている。
2011年4月14日
(Christine Lieberknecht(州政府首相)談話
福島は9.11のような節目である(ドイツ事情)
チューリンゲンでは将来的に送電線(大規模電力=訳注)に変わるべきものが望まれている。州政府首相Lieberknecht はエネルギー変換会議の前に政治的な信念について語った。
2011年4月15日
(首相官邸におけるエネルギーサミット)
脱原発はより迅速に行われる(ドイツ事情)
首相官邸におけるエネルギーサミットの後でMerkel首相は脱原発のために必要な法律案が6月6日に承認されるだろうと発表。それは約束されていると首相は語った。
2011年4月17日
(東京電力は福島の工程表を提示)
原子炉の安定化には9ヶ月かかる
東京電力は福島原発の危機の克服のための工程表を提示。原子炉の漏水を取り除くのに半年から9ヶ月かかる。
2011年4月17日
(エネルギー変革)
原子力モラトリアムは送電網の安定性を危険にさらす(ドイツ事情)
連邦の送電網業者によると送電網の撤去と整備の為に必要な作業が現在手付かずのままである。グリーンピースはコストについての議論のなかで、風力、水力はすでに明らかに原子力や石炭火力の電力よりも安いという研究を参照にするようにいっている。(Kerstin Schwenn)
2011年4月18日
(原子力論争)
SPD(ドイツ社会民主党)は8ないし10の石炭火力発電所を要求している(ドイツ事情)
SPDはガス火力および新型の石炭火力発電所によって中期的な電力供給を保証しようとしている。党委員長Gabrielは風力設備も沿岸だけでなく陸上にも必要であると月曜(4月18日)に語った。
2011年4月18日
(原子力論争)
エネルギー変革はどのくらい費用がかかるか?(ドイツ事情)
電力は正確で信頼できなければならないし、原子力発電所からの電力はもはや得られない。大規模なエネルギー変革は厄介であり少々リスキーであり決して安いとはいえない。
2011年4月18日
(エネルギー変革)
脱原発の迅速な実行への批判(ドイツ事情)
連邦首相および州政府首相の脱原発についての時間的スケジュールは危険にさらされている。必要な法律は6月6日と17日の間で別物になるとされている。SPDはこれには同意できないことを月曜日(4月18日)に明らかにした。
フランクフルター・アールゲマイネ より
Aktuelle Nachrichten online – FAZ.NET
http://www.faz.net/s/homepage.html
フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(独: Frankfurter Allgemeine Zeitung – F.A.Z.)は、第二次世界大戦後の1949年にフランクフルト・アム・マインに再建されたドイツの新聞。略号は FAZ である。福島原発事故に関連する記事の表題と抄訳を安藤直彦会員が随時行う。 体裁を整え伊津が掲載する。