フランクフルター・アールゲマイネ(FAZ.net)記事抄訳(25)

福島原発事故に関連する記事の表題と抄訳を安藤直彦会員が随時行う。(掲載伊津)

連邦上院での脱原発も議決され、ドイツの脱原発に関する論争も一段落し、また、フクシマのニュースも少なくなったのでFAZの関連記事もすくなくなっています。今後は他の雑誌、新聞の記事も参考にドイツの動きをもういちど振り返ってみたいと思っています。

FAZ(その25)
2011年7月5日
どの国民も我々ほどラディカルではない
連邦議会は大差でもって脱原発を決議した。RWEのトップJ.Grossmannはフクシマ後の政治について補償についての彼の主張や彼が彼の株主をどのように安心させているかを語った。
Q:あなたは今日本から帰ってところですが、どのように判断しているか?フクシマの災害は避けることができるか?
A:できる。もし発電所の設計が津波の襲来の可能性に対応していたら
Q:それは日本の技術者が失敗をやらかしたということか?
A:技術者だけに責任はない。経営者が周知のリスクが計算に耐えられるかどうかを検査しなければならない。Restrisiko(可能な限り安全策を講じた後のリスク)は問題ではない。
(以下略)

2011年7月8日
(8基の原発の即時の脱原発)
連邦上院は脱原発に同意
原子力エネルギーからの脱出は完全である。連邦上院はすでに連邦議会で決議されて法律に金曜日(7月8日)に同意した。それは2022年までにドイツのすべての原発を段階的に停止する予定である。

2011年7月8日
(エネルギーコンセンサスは評価された)
連邦上院は脱原発を決議した
連邦上院は脱原発に賛成の評価をし、該当する法案と関係法案の大部分にも同意した。しかし、住宅リフォームの要求は拒否した。

2011年7月8日
(コメント)
下層社会
各州は脱原発の実用主義者として以下のことを示した。各州はリスクを連邦に割り振っている。しかし、日常的に日の当たらぬ階層は、エネルギー経済的な改革の豊かさのもとでいかに多くの働き場所があるかを指し示そうとしている。

2011年7月9日
(中間貯蔵施設 Nord)
核のWC(処分場)に怒り
脱原発はコンセンサスを経て決議された。しかし、原子力のテーマは、Lubmin(旧東独の原子炉がある)にみるように、怒りに対して更なる不安がある。そこの原発はすでに90年代のはじめに停止状態にあるが、現在は選挙戦である。(中間貯蔵施設に関する論争)
Frank Pergande

2011年7月10日
(脱原発)
Wulff(大統領)は性急なエネルギー変革に対して政府を批判している
Wulffは政府が脱原発をどのように達成したかについて批判をのべた。それは議会をも通り過ぎていった。脱原発の法案の検証には時間をかけたいと彼は考えている。

2011年7月13日
(フクシマ後)
日本政府は反原子力路線に進む
日本の菅首相は原子力エネルギーからの脱却に長期間努力してきた。彼はその迅速な縮小が実現可能かどうか疑問である。政府与党の中でもなお反対は多数派である。

2011年7月14日
(フクシマ後)
自身の政府が菅首相に反対
枝野官房長官は菅首相の脱原発発言は公式の政府方針ではないとした。

2011年7月14日
(リトアニア)
エネルギーの島国の原子力発電所
リトアニアは新しい原発を建設しようとしている。それはロシアのエネルギーへの依存を少なくすることになる。しかしドイツの脱原発はこの計画を危うくしている。

フランクフルター・アールゲマイネ より
Aktuelle Nachrichten online – FAZ.NET
http://www.faz.net/s/homepage.html

フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(独: Frankfurter Allgemeine Zeitung – F.A.Z.)は、第二次世界大戦後の1949年にフランクフルト・アム・マインに再建されたドイツの新聞。略号は FAZ である。福島原発事故に関連する記事の表題と抄訳を安藤直彦会員が随時行う。 体裁を整え伊津が掲載する。