2010年シンポジウム 日程・タイムスケジュール案

2010年シンポジウム 日程・タイムスケジュール案

【企画申込・予稿原稿の締切等】
 一般講演、自主企画、ポスターセッションなど実行委員会企画以外については以下の通りです。
 ○企画申込:8月15日を提出期限とします。
       ※ 講演者氏名、企画趣旨(或いは講演内容のアウトライン)を同時に提出して下さい。
○お問合せ・申込先
第24回全国シンポジウム実行委員会(以下のどちらからでもアクセスできます)
1-全国シンポジウムのweb site: http://kansemi.jp/CCP025.html
  2-実行委員会事務担当田中mail: plot @ nifty.com  tel:06-4865-7575/fax:06-4865-7577
   〒560-0055 大阪府豊中市柴原町1-8-47 田中伸一 
○予稿原稿:9月15日を提出期限とします。
原稿は、WORD又はPDFファイル提出 
A4横書。四方マージン20mm、1段なら1行45字、2段なら1行22字、
いずれも40段とします(編集作業簡素化のため、形式を厳守してください)。
各企画の頁制限は以下の通りとします。
・一般講演:4頁
・自主企画:6頁 (企画全体としてのページ数)
・ポスターセッション:2頁
 ○報告特集:今年のシンポジウムでは、「えんとろぴい報告特集」として全講演の記録を掲載することはやめ、シンポジウム終了後のえんとろぴいに概要を掲載するにとどめます。
その代わりに、予稿集を全会員に配布することとし、参加できなかった会員には、シンポ終了後のえすと同封で発送する予定です

エントロピー学会2010年(第28回)全国シンポジウム 企画(Vo2.4 2010_04_24)
作成:エントロピー学会全国シンポジウム現地実行委員会

関西セミナーメンバーが中心となって結成した現地実行委員会は、2月20日の世話人会に2010年全国シンポジウム企画案を提案し、活発な議論がなされました。それを受けて3月6日と4月17日の実行委員会で具体的な事項、テーマ内容、本部企画の人選などを討議、4月24日世話人会での企画提案、審議がなされ以下の通りとなりました。

【日程】  2010年10月16日・17日(土、日)  ※ オプショナル・ツアーは10月15日(金)
【会場】 同志社大学新町キャンパス 臨光館 (下の地図の左側の○印)
    2階 R201/202/203/206/208/209/210/211/212  及び 3階 R301/(400人収容)
    の10室と2階のフロアを確保済み(※但し、授業の都合で若干の変更可能性あり)
    懇親会場:室町キャンパス 寒梅館(地図の右側○印) 地下会議室A(地A)(ケータリングは生協食堂部)
【役割分担】
実行委員長 : 和田 喜彦
事務 担当 : 田中 伸一  編集担当: 桑垣 豊
会場 担当 : 関西セミナー実行委員会メンバー
顧    問 : 室田 武
※ 実行委員会は当面関西在住現地委員が担いますが、速やかに委員会mlを立ち上げ、積極的にシンポジウム企画を担って頂けるメンバー(例えば自主企画責任者など)に加わって頂けるよう呼びかけます。(窓口は事務担当田中:plot@nifty.com までお知らせ下さい。シンポ専用mlに登録致します)
<会場:臨光館は新町通(地図西側)北行突当り新町校地内南側>

【企画案】

? 基調講演・招待講演・パネルディスカッション:
その年の統一テーマに沿った内容、講演者・パネリストを実行委員会で企画。
今回は以下の通り提案いたします。(企画提案趣旨は後述)
○基調講演: 室田 武 
○招待講演: 米国から招聘する、核による放射能汚染に関わる専門家(プロフィール紹介は後述)
       第一候補-クリス・シューイ氏 Mr. Chris Shuey, MPH
     (サウスウエスト研究情報センター ウラン影響プログラム長)
第二候補-スコッティ・ビゲイJr.氏 Mr. Scotty Begay, Jr.
     (ナバホ先住民。チャーチロック・ウラン鉱山元従業員)
通訳候補:振津 かつみ氏 (医師、チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西)

?自主企画:地域セミナーや特定のテーマで共同研究する会員内グループがセッションを担う企画
各セクション1教室2時間の枠を設定しています。この中で4~5名の連続発表やパネルディスカッションなど、自由に企画して頂きます。ただ、似たようなテーマで複数のセッションが重なると、聞く方も話す方も困る事態が生じる恐れもあります。今回のシンポジウムでは、この問題を解消して、よりよい企画になるよう、自主企画参加予定グループの方は、早めに世話人会や実行委員会にお申し出下さい。

?一般講演:例年通り、自主企画によらない個別会員の研究発表の講演枠を設定します。(募集開始!)

?勝手コーナー・ポスターセッション:
フロアや常時開放教室での研究・活動成果の説明や署名活動、機関誌の頒布などの出店企画
  ※今年は、この企画を充実させるために、実行委員会から多くの会員の参加を呼びかけます。そのための教室は十分確保しています。(大学生、院生、高校生にも参加を呼びかけて下さい。(例えば日本生態学会では、高校生枠があります。)

?懇親会 :1日目のシンポジウム終了後、会員間ならびに会員と非会員の交流・ネットワーキングを促進し、親睦を深めるためのパーティー
  ※現在、寒梅館地下会議室(地A)(生協によるケータリング)を予定しています。(会費:4000円/学生・院生2000円予定)

?オプショナル・ツアー:シンポジウムの前の日に、開催地域近郊で実施する見学会
※現地実行委員会では、現在候補として以下を挙げています。
・京都市 戦時中の原爆開発用京大サイクロトロン施設跡見学・上映会(上映時間確認中)
京都の物流の歴史 高瀬川・蹴上インクライン
・敦賀市 「もんじゅ」エムシースクエア等、美浜原発PR館(福井県敦賀市)

2カ所とも実施するのか1カ所に絞り込むのか今後本格的に検討します。ご意見お待ちしています!」

?オリエンテーション講座→エントロピー学校:学会若手の会によるセッション
  オリエンテーション講座は、実行委員会が若手の意見を取り入れて新規会員向けに新たに提案した企画ですが、2/20に若手の会から「自主企画:エントロピー学校」の企画提案があったので、これを尊重して自主企画に組み入れる方向で若手の会と協議しています。大学生、院生との連携も模索中です。
 
   企画趣旨:学会の重要なテーマについて敷居を下げて解りやすい導入セミナーを催す。同じ問題意識を持つ開催地域の多くの若者にも企画に加わってもらい、学会の新規会員を増やすと共に、次代を担う人材を育てる。
   今回の企画テーマ案:原発問題についての入門講座と実践研究活動、
   講師等の候補  :小出裕章、藤田祐幸、京都在住上関原発反対運動活動家、関西電力等原発推進者
   企画形式  :講演、ディベート・討論会、現地活動報告、ビデオ上映会(六ヶ所村、上関等)
※上記企画については、実行委員会企画のパネルディスカッションと有機的に連携する方向で、若手の会と協議調整することになりました。

【統一テーマ及び企画趣旨案】

○統一テーマ「低炭素社会」を問う!
提案趣旨                               文案:和田喜彦、室田武
エントロピー学会は、制御核融合の研究開発に伴う地下資源浪費と放射能汚染の可能性を指摘した物理学者・槌田敦の研究、地域主義研究集談会を立ち上げて地域格差の小さい、そして生態系の営みに根ざす社会を目指そうとした経済学者・玉野井芳郎の研究などをきっかけとして1983年に創設された。地域を重視することにより、本学会には職業的な研究者だけでなく、自治体職員、市民運動や住民運動に関わる人々など多彩な会員が結集し、学際的な議論と研究を進めてきた。
それから30年近くを経た今、温室効果ガス排出削減が必要であるという世界政治の動きと連動する形で、日本においては「低炭素社会」が諸方面から提唱されている。その典型例として、2008年7月の「低炭素社会づくり行動計画」という閣議決定がある。その骨子は、運転時には二酸化炭素を排出しないとされる原子力発電をエネルギー源の中核として推進するというものである。補完的にバイオマスなどの再生可能エネルギーの利用も進めるとしたこの行動計画は、高速増殖炉と核融合の開発も続行するとしている。
しかし、日本に限らず原発は、人工放射性物質を各地に累積させ、安心して暮らせる地域社会の基盤を、時にあからさまに、時に潜在的に掘り崩している。つまり、日本その他の国々で消費される核燃料の原料であるウラン鉱石の採取のため、世界のいくつかの地域で放射能汚染やヒバクシャ(被爆者)を増大させてきたのである。
エコロジカル・フットプリントに依れば、人類の資源消費が地球の環境収容力を既に超過している中で、二酸化炭素のみに焦点をあてた「カーボン・フットプリント」により、問題の本質から人々の関心をずらそうとするのも低炭素社会推進の問題点の一つであるように思われる。このような時代に当たって、京都における2010年大会が、学会創立時の理念にもう一度立ち返りながら、会員がいっそうの研鑽を積む場となれば幸いである。
設立趣意書は、「この学会における自由な議論を通じて、力学的または機械論的思考に片寄りがちな既成の学問に対し、生命系を重視する熱学的思考の新風を吹きこむことに貢献できれば幸いである」と述べている。原発を中核とする「低炭素社会」が生命系重視の熱学的思考と両立しうるか、しえないのか、本大会では、会員外の一般参加も歓迎しつつ、その点を自由に議論し、格差社会を克服する方向をも、非会員の参加者のみなさんと共に検討する場にしたいと考える。

【統一テーマに基づく企画についての審議概要とフレームワーク案】
今回のシンポジウムでは、提案趣旨で述べたとおり、低炭素社会か、反原発かの奇妙な二項対立を解きほぐす道を探ることが強く求められる。論点を立体的に捉えるため、2つの問題軸を直交させて世の中の様々な動きに当てはめて分析し、それぞれの立場の論客が意見を戦わせることによって、問題の所在を明らかにしたい。その上で、今後の学会各員の研究の方向性を見いだせればと期待する。
テーマワードはさらに、かつて当学会のテーマ“循環型社会を問う”と対比する意味も含んでいる。一つは、「循環」さえすれば環境問題が解決するかのような幻想を多くの人に与えた点では「低炭素」と似ている。それでも言葉自体には一定の有効性を評価できた。政府や財界のミスリードを糾すという視点で論じればよかったといえる。一方「低炭素」は環境問題の指標を全て炭素に還元して社会・経済を組み立てようとする「炭素本位制」の選択であり、必然的に循環になじまない“核”も取り込む。その一方で、例えば森林の環境保全への役割等が評価されないなど多くの視点が抜け落ちる。これは「循環型社会」への“問題糾弾“だけでなく、より多様で立体的な分析や提言が必要となることが予想される。
そこで、まず初日の基調講演で、提案趣旨と二日間で展開が望まれる議論の流れを、主催者を代表して室田武がオリエンテーションする。ついで国際的な観点から、和田喜彦がアメリカから招聘を考えている核による放射能汚染問題に携わる専門家による“招待講演”を行う。昼食のあと、午後からは、会員による様々な観点からの自主企画、一般講演及び勝手コーナー・ポスターセッションを展開。
2日目の午前中もこれを継続する。昼食の後、クライマックスとなるパネルディスカッションで、統一テーマについて十分時間を割いて、徹底的に討論し、当学会から、この閉塞状況を打開する論や策をぜひ打ち立てたい。

【パネルディスカッションのイメージ】

パネルディスカッションのイメージ

 上図はCO2と原発への見方という2因子で構成する4象限空間で各立場を表したものである。シンポジウムでは、各象限の立場を代表するパネリストによる「低炭素社会を問う」討論を想定した。
パネリスト候補(4~5名想定):
 ・第一象限:田島一成環境副大臣(または藤野国立環境研究所長)・・・国の立場から
 ・第二象限:早川光俊(CASA)、星川淳(グリーンピース)、松崎早苗・・・環境NGO及び生命科学の立場から
 ・第三象限:小出裕章(京大原子炉研究所)・・・・・・原発研究専門家の立場から
 ・第四象限:未定
○コーディネーター:山田國廣
基本構想は以上の通りですが、パネリストなど細部について更に検討します。

【企画申込・予稿原稿の締切等】
 一般講演、自主企画、ポスターセッションなど実行委員会企画以外については以下の通りです。
 ○企画申込:8月15日を提出期限とします。
       ※ 講演者氏名、企画趣旨(或いは講演内容のアウトライン)を同時に提出して下さい。
○お問合・申込先
第24回全国シンポジウム実行委員会(以下のどちらからでもアクセスできます)
1-全国シンポジウムのweb site: http://kansemi.jp/CCP024.html
  2-実行委員会事務担当田中mail: plot @ nifty.com

○予稿原稿:9月15日を提出期限とします。
原稿は、WORD又はPDFファイル提出 
A4横書。四方マージン20mm、1段なら1行45字、2段なら1行22字、
いずれも40段とします(編集作業簡素化のため、形式を厳守してください)。
各企画の頁制限は以下の通りとします。
・一般講演:4頁
・自主企画:6頁 (企画全体としてのページ数)
・ポスターセッション:2頁
 ○報告特集:今年のシンポジウムでは、「えんとろぴい報告特集」として全講演の記録を掲載することはやめ、シンポジウム終了後のえんとろぴいに概要を掲載するにとどめます。
(但し、実行委員会企画の内容はできるだけ詳細な内容を掲載します)
その代わりに、予稿集を全会員に配布することとし、参加できなかった会員には、シンポ終了後のえすと同封で発送します。

【その他、世話人・会員への呼びかけ等】
関西セミナー・シンポジウム現地実行委員会では、既に世話人会ML及びWEBにて案内のとおり、4月より全国シンポジウムまでの数ヶ月間、月一度のペースでシンポジウム統一テーマに関連する内容の学習会・研究会「『低炭素社会』を問う連続講座」を開催します。会員はもちろん、関心のありそうな非会員の個人や、かつての会員、NGO・NPO、市民活動・研究団体等にも情報を発信します。この研究会は、新規会員の開拓と全国シンポジウムの宣伝を兼ねておりますので、会員の各位から非会員のご友人への積極的なお声掛けを宜しくお願いします。エントロピー学会活性化の運動の一つと捉えていただけると幸いです。
また、関西セミナーを主体とする現地実行委員に加え、次期世話人会で人事決定後、直ちに世話人や地域セミナーで活躍しておられる会員に全国シンポジウム実行委員に加わって頂くよう呼びかけます。ぜひ、ご協力お願いいたします。
なお、この企画に関する最新情報は以下のwebから閲覧できます。
http://kansemi.jp/CCP024.html

【参考資料】
◎招待講演者候補1
クリス・シューイさん Mr. Chris Shuey, MPH.(公衆衛生学修士)
サウスウェスト研究・情報センター ウラン影響評価プログラム長
Director, Uranium Impact Assessment Program
Southwest Research and Information Center
所在地:105 Stanford SE PO Box 4524 Albuquerque, NM 87196 USA
電話:505/262-1862 Fax: 505/262-1864 メール: Info@sric.org.
 クリス・シューイ氏は、米国のナバホ先住民居留地内外のウラン鉱山の放射能汚染被害を調査研究しており、ナバホ先住民コミュ二ティーの放射能汚染の除去とナバホ民族の人権回復のために奮闘している。その一途な姿勢は人々に感銘を与えていると和田には思えた。サウスウェスト研究・情報センターは、ニューメキシコ大学に隣接した住宅街にある。ここでは、複数の研究員が勤務しており、和田はそのうちの4人に会っている。シューイさんが無理であれば、他の研究員を紹介していただくという方策もありえる。
←クリス・シューイ氏
◎通訳候補:振津かつみさん(チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西)
2010年シンポジウム 日程・タイムスケジュール案