今春の研究集会を新潟で開催します
わが国は、世界的に見てもかなり低い食料自給率です。昨年春の研究集会ではその危うい「食と農」をテーマとして討論を行いました。この非常に低い食料自給率と共に今問題なのが、更に低いエネルギー自給率です。日本のエネルギー自給率はここ半世紀以上にわたって25%以下で推移し、2010年代に入ってからは10%を切る時期もありました。食料とエネルギーの自給率が極端に低い下での現代日本の繁栄は、砂上の楼閣と言えるでしょう。
ウクライナ戦争も長引き、イスラエルの理不尽なパレスチナ自治区への侵攻によって、石油の供給も世界的にかなり不安定な状況に変わろうとしています。そんな中、わが国では経産省主導の一部の関係者だけで作成が進められたGX(Green-Transformation)関連法案が、審議不十分にあるにも拘らず成立してしまいました。「グリーンエネルギーの推進」との表看板を持つGX関連法の主な目的は、原発回帰・推進です。福島原発事故後に掲げられた「原発依存からの可能な限りの脱却」は、まともな議論も行われず撤回されようとしています。
今春はこのエネルギー問題をテーマとして研究集会を開催したいと思います。エネルギー問題は食糧問題や環境問題とも密接に関連しています。供給の問題のみならず、環境負荷や限られた資源の問題などと共にこそ、しっかり議論したいと思います。このエネルギーの問題をGX関連法の影響を多大に受けることになるであろう新潟で考え、議論を深めましょう。会員の皆さんの積極的な参加をお待ちしています。(文責:代表世話人 近藤)
「新潟からエネルギー問題を考える」
日程: 2024年5月18(土)19(日)
会場: 新潟大学 駅南キャンパスときめいと
新潟駅南口より徒歩3分 プラーカ1 2階)
https://www.niigata-u.ac.jp/university/facility/tokimate/
一般講演を募集いたします
一般講演は会員各位が日常の活動を報告したり、いろんな問題に対して調査・研究したことを発表して、多くの会員と直接討論を行う場です。今度の新潟での研究集会でも一般講演を催します。尚、一般講演は会場での口頭発表でも、オンラインでの発表もどちらでも受け付けます。
一般講演を申し込まれる方は、①発表者氏名(連名も可)②発表題目 ③発表要旨(100字程度)を明記の上、事務局(office-k@entropy.ac)までお申し込みください。発表時間は質疑応答を含めて30分程度を予定しています。