9月例会:「エコロジー経済学における貨幣論:ソディとデイリーを中心に」

2007年9月9日(日)午前11時?午後2時
   (いつもと、曜日・時間が違いますのでご注意下さい。)
場所:東大駒場キャンパス(教養学部) 2号館3階308号室
   (京王井の頭線駒場東大前下車。2号館正面玄関(北側)よりお入り下さい。正面玄関の左脇に呼出し電話がありますので、閉まっているときはご利用下さい。なお2号館には西側と東側にも出入口がありますが、これらは週末は常時閉まっており使用できません。)

話題提供:桂木健次
講演題目:エコロジー経済学における貨幣論:ソディとデイリーを中心に
要旨:ケネス・ボールディング、ニコラス・ジョージェスク=レーゲンを源流とするエコロジー経済学が日本で紹介されるにあたり、これまではエントロピーやスループットを中心とする議論が主に紹介されてきた。もちろん、物理現象と経済現象を結びつける鍵である熱力学第二法則がエコロジー経済学の理論的中核にあることは論を待たないが、他方、エントロピーの概念を初めて経済学に適用したフレデリック・ソディの経済学は貨幣論と金融改革論を中心に展開されている(Soddy、Daly、桂木)。しかし、日本においては、なぜ貨幣論がエコロジー経済学において重要性を持つかという点が十分に議論されてこなかった。本講演では、エコロジー経済学における貨幣論の役割を論じる。フレデリック・ソディの貨幣論、ハーマン・E・デイリーの貨幣論を簡単に概説し、これらを踏まえ、貨幣制度と環境問題の関係について、費用便益分析を例に考える。(当日、畠瀬和志・桂木健次の論文を紹介・報告します。)
コメント1:藤堂史明
コメント2:泉留維
参加費:500円(学生無料)
東京セミナー連絡先
丸山真人:東京大学大学院総合文化研究科
〒153-8902 目黒区駒場3-8-1  TEL 03-5454-6466
e-mail:maruyamaアットwaka.c.u-tokyo.ac.jp
井野博満:〒194-0041東京都町田市玉川学園7-15-5 TEL/FAX 042-726-0577
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